「うれくやしい」

素敵なモノを見つけた時はうれしい。だけど、自分が創ったんじゃないからなんだかくやしい。そんな気持ちを大切に。

長野県富士見町、八ヶ岳の麓で会社をつくりました(現在は解散済み)。

2015年4月17日。
 
長野県富士見町にある八ヶ岳の麓にて、株式会社IREMONOを創業しました(2017年現在は解散済み)。
 
オフィスは標高1300mの別荘区にある緑色をした元カフェのログハウス(7月に入っても朝と夜は肌寒いくらい)。
 

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IREMONO(イレモノ)という名前は、"様々な価値観が「IREMONO」の中で共存し、相乗効果を生んで新しい価値を生み出す場所にしたい"という想いを込めて名付けました。一緒に働く人が、人生をかけて成し遂げたいことが見つかった時に、挑戦できる環境をつくろうと。
  
IREMONOでは「好きなヒトと、好きなバショで、好きなコトをして働く」をコンセプトに、そういった環境を提供できる組織になることを目指しています。
  
社会にでてから感じていた「こうすることが当たり前だ」「こうするしかない」というような重い空気を、少しでも和らげることができたらなと思います。
 
山の中から始まるスタートアップがあってもいいじゃない。

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創業してもうすぐ3ヶ月。
 
色々と落ち着いてきたので、これから新しいモノを生み出していこうと思います。会社の様子は、Instagramで発信していますので、もしよろしければお願いします。

「うれくやしい」という感情

 
 
このブログのタイトルでもある「うれくやしい」という感情について。
 
 
「うれしい」+「くやしい」=「うれくやしい」
 
 
この「うれくやしい」という感情は、私がこだわり続けている感情のひとつで、「うれしい」と「くやしい」を足した造語。
 
 
一体どんな感情かというと、素敵なモノやサービス、または圧倒的にすごいヒトと出会った時に感じる、「うれしい!」という感情と、でもそれは自分が創ったモノや自分自身じゃないから、なんだか「くやしい!」という感情とが合わさった感覚です。
 
 
結論からいうと、この「うれくやしい」を感じる数が多いほど、感性が豊かになり、ピンチに見舞われた時に生き延びられる「自分だけの哲学」が見つかりやすくなるということです。
 
 
この言葉を強く感じる人は、何かを創ったことがあるヒトかもしれません。
「創る」という言葉はなにかクリエイティブな感じがしますが、遊びや仕事をしている時点で、何らかの価値を生み出しているので、それは「創る」ことに入ると想います。
 
 
特にWeb業界では、「創れる」ことの壁がどんどん低くなっていて、この感情を持つヒトの数は増えています。
 
 
そういう自分も実際にWeb上で創ることを始めたのは1年半ちょっと前で、それまではhtmlもデザインも全くわからない人間でした。周りが就職活動をしているタイミングで、休学を選択しうぇぶうぇぶし始めました。
 
 
なぜ創ることを始めたかというと、在学中にビジネスコンテストでいくつか賞をもらう機会があったのですが、例え自分のアイデアを認められても、それを実装しないことには「社会」に対してなんのインパクトも与えていないと気づいたからです。
 
 
実際に創っている人をみるたびに「うれくやしい」という感情が起こり、自分も早く創るヒトになりたいと日々感じるのでした。
 
 
 
その感情が生まれてからの1年半はさまざまなものを創りました。
 
 
 
この半年で創ったもの

「SPAM MUSEUM」

「本の書き出し」

「creive」

「bikkuri」

  

 
でも創る側になって気づいたことは、「創れる」という能力ももちろん大切だけど、そもそも自分がもつ「アイデア「哲学」こそが本当に大切なんだということでした。
 
 
さきほども言ったとおり、Web業界では「創れる」ヒトになる障壁は日々下がり続けています。ECサイトなんて「BASE(ベイス)」を使えば誰でも簡単につくれるし、「ドットインストール」は驚くほど学習コストを下げ、今は「WordPress」程度かもしれないけれど、Webサイトを簡単につくるツールはこれからどんどん出てくるでしょう。
 
 
1つのスキルに精通する、もしくは幅広くなんでもこなすスキル(T字型人間)であれば、それは「代替不可能な能力」だと思います。ただ、なんとなく何かが創れるだけの能力は日々「代替可能な能力」の分野に溶け込んできている感があります。そのうちほとんどの仕事が人権費の安い国に代替されるのではないでしょうか(日本語という壁を超えた瞬間に)。
 
 
でも、そこに新しい「アイデアを思いつく能力や、人とは違う「哲学」を持っていれば、どんなピンチに見舞われても生きていけると思うのです。自分じゃないといけない「自分らしさ」を理解している人は本当に強いですから。(例えいまここで戦争が起きて、いまある「自由なうぇぶ」じゃなくなったとしても:例:Googleがなくなる)
 
 
そうなるためには「うれくやしい」という体験を数多くするべきというのが自論です。自分より圧倒的にすごい人会ったり、小説や映画、Webサービスや音楽なんでもいいので、素敵な物を見つけて「うれくやしい!」と感じる。「うれくやしい」を感じる数が多いほど、自分が一体「何に感情が動かされるか」がわかり、自分らしさを知り、感性を豊かにすることができます。そして「自分だけの哲学」がみつけやすくなると思うのです。
 
だからこれからも日々「うれくやしい」を見つけて、精進し続けたいと想います。
 
 
 
 
というか、、、こんな思いを綴れる、、、、このブログ創った人って、、、、、
 
 
 
あぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁああぁ、うれくやしい!!!!!!!!!
 
 

「驚き」を生まないWebサービスはサービスじゃない

 
 
 
 
Pから始まる名前の人です。
 
 
最近思うことを徒然と。
 
 
先週、2つのWebサービスをリリースしたわけですが、企画をする際にひとつだけ気をつけたことがあります。
 
 
 
 
それは、サービスにちょっとした驚きを含める」ということです。
 
 
 
そもそも経済用語において「サービス」という言葉は、「効用や満足などを提供する、形のない財のこと」です。
 
 
どういうことかというと、Webの場合 そのサービスを使うユーザーが、そこから何かしらの「効用や満足」を得られないと、それはサービスとして成り立っていないということです。
 
 
「効用や満足」という言い方をしていますが、サービスを使う人の「感情」が何かしらの形でプラスに動くことだと理解しています。 僕はそれを「ちょっとした驚き(心にちょっとした衝撃を与えること)」と言っています。
 
 
 
その衝撃が「便利!」なのか、「お得!」なのか、はたまた「おもしろい!」なのか、「くやしい!」なのかは問いませんが。いま自然に使っているサービスも、初めて使った時に感動というか驚きがあったと思うのです。
 
 
今では何も考えずに使っている「GoogleFacebookYoutube」でさえもです。
 
 
今回の場合、
 
 「本の書き出し」では、
Webなのに縦書、しかも下にスクロールすると滝のようにでてくるデザイン(UI)
 
 「Spam Museum」では、
世の中で「悪」とされる迷惑メールが、メインコンテンツとなる。というギャップ
 
 
にちょっとした驚きを含めました(多分何人かは驚いてくれているはず… )。
 
 
 
みんながみんな驚かなくてもいいわけです。
自分が思う届いて欲しい人がちょっとだけ驚いてくれれば。
 
 
「1人が驚けば、その背後に1000人の驚く人がいる」と、ある広告代理店の人から教わったことがあります。 その1000人に確実に届ける方法は難しいのですが、とりあえず1人が驚けば1000人くらいの人が似たような反応をする ということ。
 
 
そのことを肝に命じて企画をしています。
 
 
そんな話をしていますが、最近、心にちょっとした衝撃をうけたWebサービス5つほどありました。
 
「ギフトキッチン」
Grooveshark」
「log」
「Stores.jp」
「Buypass」
 
の5つです。少し紹介すると
 
 
1,ギフトキッチン(gift kitchen)

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オリジナルのカタログギフトを作って友人に贈れるソーシャルギフトサービスです。
 
送る側が相手に合わせてカタログを作成し、ギフトの選択肢を提示することで、贈られる側は自分が本当に欲しいものを選び、手に入れることができる。というもの。
 
僕の誕生日にも友達から、ギフトキッチンを使ってプレゼントが届いたのですが、5つのカタログが届いて、必要ないであろう4つの中に1つだけ輝くプレゼントが混ざっていました。迷わずそれを選択しました。とても満足していて素晴らしいサービスだと思った瞬間でした。
 
 
 
  

2,「Grooveshark」

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世界中の音楽を無料で、検索、視聴できる音楽ストリーミング配信サービスです。

 

ユーザーは1億5000万曲以上の曲を無料で視聴することができます。日本語の曲は全てカバーしているわけではないですが、洋楽を聞く人はもうこのサービスだけで満足できるんじゃないかなって。youtubeに広告が入ってちょっとストレスになっていた時にこのサービスがでて「便利!」と思いました。

 

さらに先日、iPhoneAndroidブラウザで音楽を聴くことができるMobile版が正式にリリースされたので、歩きながら音楽を楽しむようにもなりました。生活スタイルが変わりました。類似サービスはいくつかあるけれど、これが1番便利だなぁって。

 
 

3,感動コレクション 「log」

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好きな映画や本、音楽を記録するサービスです。
シンプルで使いやすいUIとデザインで作品を投稿するのが楽しいサービスだと思いました。映画、本、コミック、音楽、ゲームなどをまとめて記録できるところも素敵です。
 
直感でわかるUI。一度使ってみる、わかると思いますのでぜひ。
 
 
 
 
4,Stores.jp

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Webサイトを創るための知識が乏しくても、自分でオンラインストアをつくれるサービスです。
 
“最短2分で、驚くほど簡単に、オンラインストアが作れる"ってのが売り文句。(実際は5分かかたけど、どっちにしろ簡単!)数年前に、ECサイトがほしいけど、まったく知識がなくて苦労した経験があるから、こういうサービスは本当に便利だと思います。
 
CEOいわく「オンラインストアの技術と知識を持った人だけがつくるのではなく、誰もがブログアカウントを持っているような感覚でオンラインストアを持つような世界が作れたら、個人が独立できて面白い世界になるのではないかなと思います」らしいです。すてき。
 
 
 
最後は「Buypass」

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ネット上で最安値のショップを探して注文できる、スマートフォンアプリです
Buypassに登録するだけで、数百店舗の中から最安値の商品を探して簡単に注文できるのが特徴。
 
時間の節約にいいなぁって思います。もう少し検索の精度がよくなったら、毎日使うサービスになるんじゃいかなって。
 
 
 
 
最近はこの5つのサービスに心動かされました。
 
こういうサービスを創れる人は本当にすごいと思います。
こんなサービスを少しでも早く提供できるように、日々精進します。
 
 
あぁ、うれくやしい。